お店紹介

吉祥寺周辺のおすすめショップを紹介します。

吉祥寺 越後屋

蕎麦本来の味が楽しめる生粉打ち蕎麦

今回ご紹介するのは、2019年8月にオープンした蕎麦屋「吉祥寺 越後屋」です。「吉祥寺駅」から中道通りに入り、リベスト中道通り店を過ぎた辺り左側にございます。賑やかな通りですが、地下1階のお店なので店内は落ち着いた雰囲気です。

■お店の特徴はなんですか?

130年前に祖父が始めたお店が「越後屋」で、そこで18歳のときからずっと修行してきました。そして今回、暖簾を継ぎ「吉祥寺 越後屋」をオープンしました。「吉祥寺 越後屋」の理想は、おばあちゃん、お母さん、そしてお孫さんが安心して食べられるお店にすることです。蕎麦の栄養素は女性の身体に必要なもの、例えばビタミンB群、ミネラル、食物繊維などが多く含まれていますので、多くの女性に来て欲しい想いがあります。内装にもその想いを取り入れていただき、神社のような内装に仕上げていただきました。デザインが損なわれないよう店内にはほとんど張り紙をしていないのもポイントです。

■メニューについて教えて下さい。

「生粉打ち蕎麦」は「きこうちそば」と読みますが、字にある「生」というのは混じりがないという意味です。つなぎに小麦粉を使用した二八蕎麦や、十割蕎麦にも色々な種類がありますが「吉祥寺 越後屋」では、そばの実を店内で挽いた蕎麦粉と水のみでつなぎは使用しておらず、本来の十割蕎麦になります。そばの実は時期によって一番良いものを使用し、現在はとても人気な品種でもっちりとした食感がある「キタワセ」を使用しています。「キタワセ」のそばの実を石臼で挽き、その挽きたてを打ち、打ちたてを煮た蕎麦を提供するために現在は「生粉打ちそば」のみのメニューとさせていただいています。今後スタッフが増えてくればメニューを増やしていきたいと考えています。日本酒、蕎麦焼酎、ビールといったお酒も提供しており、蕎麦の味を損なわないお酒を選んでいるので、お酒を飲みながら食べる蕎麦もお試しください。

■今後の展開や目標を教えて下さい。

認知度を増やし、スタッフを増やして色々なことをしていきたいです。その1つにお客様の要望を取り入れたメニュー追加があります。ご来店されるお客様からお話を伺うと、この場所で蕎麦屋を営業していることが知られていないとわかりましたので、当面は認知度を増やしていきたいです。吉祥寺駅近くの「吉祥寺 越後屋」で明治にあった蕎麦本来の味、美味しさを楽しめるメニューを提供していることを多くの方に知っていただきたいです。

■リベスト担当者からのおすすめポイント!

中道通りに面している建物に「生粉打ちそば 吉祥寺 越後屋」の立て看板があり、すぐ側の階段を降りて店内に入ります。きれいな内装と落ち着いた雰囲気の中で「生粉打ちそば」をいただきました。十割蕎麦というと太くて色が濃いイメージが有りましたが、どちらかというと緑色で細いお蕎麦でした。見せていただいたそばの実と同じ色です。蕎麦の香りと弾力があり、のど越しが良く想像していた十割蕎麦とは違いました。つゆは薄くも濃くもなく醤油の刺激をほとんど感じない絶妙な味です。つゆは醤油、みりん、砂糖を合わせて煮た後に寝かすのが「本返し」、煮ずにそのまま寝かすのが「生返し」と言い、「吉祥寺 越後屋」ではマイルドな味となる「本返しつゆ」を提供しているとのことです。薬味であるワサビはおろしたてで辛味が少なく、甘みも感じられました。これらの蕎麦とつゆ、薬味のワサビと葱を合わせて食べる蕎麦本来の味をご賞味いただければと思います。蕎麦の後はやはり「そば湯」、と出していただいたのは白く濁っていない透明なそば湯でした。そば湯といえば白く濁っているイメージが有りましたが、蕎麦を煮ただけの湯なので本来は濁っていないとのこと。マイルドな蕎麦つゆに蕎麦の香りと風味がする湯を合わせたそば湯は、暖かくほんのり甘さがあり食後の一息に最高です。

吉祥寺 越後屋

グルメ | 2019年12月23日(月)